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量子論、自律機能における私の立場

私の量子論
さて、『ラプラスの妄想』のこの欄では、人の心の病気のなりたち、
精神病理を量子物理学で説明しようとする妄想着想について宣言しましたので、
まず量子論の概略がどんなもので、それが現在の科学ではどのような位置づけになっているかの説明から始めようかと思います。

同時にページ左手に写真が出ていて、何の説明もないまま来ている
ナノプラチナコロイドの飲料と化粧品についての関連についても、
折に触れ述べて行こうかと思います。

物理学とは自然現象を数式であらわしたものと言われるように、
量子論のような理論物理学ともなると、かなり高度なレベルの数学が
必要となります。
アインシュタインでさえ、特殊相対性理論から一般相対性理論への完成には
友人の数学者の援助を受けて10年を要したとされる程です。
でありますから、ここでいう量子論、量子力学とは、‘私の理解出来る範囲で’、
という前提になりますので、難しい数式や深いレベルでの数学的説明は出来ません。

結局の所、実験的、あるいは数学的に証明され、
今や絶対多数の物理学者が正しいと認めている、事象、理論、を、
受け入り的に連ねていくだけですから、
私の理論からは、根源的な所では何の創造性も、
新規的な発展性の可能性もありません。

私は、これらの既成の理論を組み合わせる事で、
こんな説明も可能になり、意識、心や精神疾患を理解する一つの
アプローチになれば面白いのではないかと述べるに過ぎません。

最初にお断りしておくのは、多くの分子生物学者、生物物理学者、脳科学研究者、
量子物理学者、哲学者、宗教学者などが一致して、人の心、意識,知の解明は、
宗教ではなく科学によって、いずれなされるであろうが、現代の人間の知的レベル
では困難であろうと言い、重力論、相対論、量子論を超え、それらを統一する画期的な科学的革新が必要とされると信じている事実です。
となると、私のこの試みは無意味になりますが、しかしながら、現在でも世界有数の頭脳が種々の理論物理学,量子電磁力学(Quantum Electrodynamics QED)や
量子色力学(Quant um ChromodynamicsQCD)、量子熱力学(Thermo Field DynamicsTFD)などを駆使して、記憶や意識のメカニズムを説明しようする
量子場脳理論(Quantum Brain Dynamucs QBD)を展開し、それなりの理論を提示しています。

この段階になると、それを信じるかどうかは、人の直感によりますので、私が信じても、皆さんが信じるかは、皆さんの直感に委ねることになります。(ホームページ左手のPlatinorongelの説明文もお読みください。)

 

私の自律機能の概念
自律機能は、このホームページの中心的テーマでもあり、
すでに何度か触れていますが、自律機能の変調、障害が多くの精神疾患の
精神病理の基盤ではないかと私が考えていること、
またニューロンの場の量子論で自律機能を説明しようと企んでいることから、
これからの展開の理解を得るためにも、私の言う自律機能の概念をここで改めて述べておこうと思います。

自律機能autonomous functionを、一言でいえば、肯定的、向上的に生きようとする意思、意欲を自我の自律機能とします。
また、自然の摂理であるエントロピーの増大(無秩序化)に逆らう力と言うこともできます。

生物学的要因、心理社会的要因との関わりにおける力動の影響も受けるでしょうが、人にはアプリオリに肯定的、向上的に生きようとする力、エネルギーがあるとします。
自律機能が障害されると、生、存在の根源的な意義を失い、将来の理想が描けず、人生の目的、生きる価値を見いだせなくなる。
肯定的な自己像を描けず、低い自己評価となり、社会との関わりが上手く行かなくなります。
人は自我の発達過程でアイデンティティの確立に失敗したり、アイデンティティの喪失の危機的状況になると、自律機能は脆弱性を増します。
自律機能は精神的のみならず、身体的にもあると考えます。
それは主に、受動的、現状維持的では、ホメオスターシス(恒常性機能)とされる機能がそれに相当し、より能動的には自然治癒能があります。
人体の幹細胞の再生能力は正に身体の自律機能と言えます。

血管や神経の側副路形成も自律機能の働きと考えます。(ラプラスの妄想の「動的平衡」の欄を御参考下さい)
これは私自身の体験に基づいた考えです。
形の部屋の「形成外科医の頃」で、述べましたように、私は数年前に右大脳基底核の広範な脳梗塞を経験しました。
しかし放射線診断学、脳神経外科の教授達も呆れるほど、軽い症状(ほとんど無症状)で済み、お陰でその一年後に精神科に転科し、今研修医の激務?に耐えることが出来ています。
彼らの意見では、ニューラルネットワークが発達していて側副路としてカバーしているのだろう、というものでした。

私はこの頃既にナノイープラチナコロイドを飲用しており、その自律機能増強効果によるものと直観しました。
MRIを深読みし、淡蒼球はカスカスはずれていると言う人がいるかもしれませんが、それは結果を見ての事であり、普通は片麻痺、パーキンソニズムの出現を診断するでしょう。

最近精神医学で言われるレジリアンスも自律機能に包括されるものと思われます。
レジリアンスは精神疾患を理解するための理論モデルで、病気になる要因を一義的に特定する立場はとらず、単純な因果論的見方ではなく発病は非線形的に多元的に決定されると言う立場をとるもので、ストレス脆弱性モデルが示す、病気の誘因となる「ストレス(外力)によって歪んでしまう」弱さを防御する力、ひいてはそれを跳ね返す復元力、回復力を言います。

日本語では抗病力(病気にかかりにくい、かかっても治り易い生物学的基盤)と訳され、類縁の概念としては、対処行動(コーピング)、自己治癒、可塑性(plasticity)があり、それらも自律機能の範疇にはいると考えています。

 

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