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I am Kenji,not Abe at all-政府は本気なら、中田考氏を派遣しなさい。

イスラム国人質事件が新しい局面に入ったので、緊急メッセージを送る。

身代金がヨルダンの捕虜交換に変わって、日本政府は下駄(責任)を半分ヨルダン政府に預けたような形になり、前にも増してイスラム国と直接交渉をはかろうとしないように見える。

日本政府の毅然とした責任感の無さの、そこを突いて、今日の24時間通告が来たものと思う。

日本政府関係者は一様にあらゆるチャンネルを駆使して全力を尽くしていると言うが、それは本当だろうか?国民の命を絶対に守るという確固たる意思があるなら、なぜイスラム学者の中田考氏に交渉を頼まないのか?今、イスラム国に単身でも乗り込むという人物が他にいるとでもいうのか?アラビヤ語が出来、日頃アラビヤ通を売りにしている小池百合子代議士が立候補するとでもいうのか?(普段に似つかわず、やけに沈黙を守っているではないか。)

政府は中田氏を先の北大生事件で被疑者扱いした手前、要注意人物には頭を下げられないというメンツにこだわっているのか、それとも単独で行かすわけにもいかず、誰か官僚か政治家を同行させねばならず、候補者が見つからないのか。

今イスラム国と直接交渉できるのは中田氏しかいないことは明らかであるし、後藤氏解放の可能性があるのも彼の交渉力しかないと思われる。(公安は彼の通信をすべて遮断しているのかもしれないが。)

先の外国記者クラブでの会見以降、彼の存在は一切報道されず、抹消された感があるが、これも日本のマスコミの大いなる過ち(罪)であると思う。

日本には彼のルートが残っていることを国民に注意喚起させ、政府の選択肢に上げさせるのがマスコミの役割ではないか。

今回、日本のマスコミ界で“I am Kenji”と言って、自らの態度を鮮明にした者がいたか?

かつてのイラクでの戦場報道の際、なぜ大手のマスコミは現地に入らないのかとの質問を受けた時、フジテレビのK解説委員は「我々も、いろいろと忙しいし、自分らが行くと戦場ジャーナリストの飯の糧を奪うことになる」と恥知らずな発言をしていたが、日本のマスコミはこの程度のクズである。

後藤氏は大手マスコミの自称ジャーナリスト達とは違い、真の意味でのジャーナリストである。

 

彼のように戦場に入って人間愛の目で真実を伝えるジャーナリストが発信した一枚の写真が、ベトナム戦争を終わらせたし、それが出来なかった日本のマスコミは太平洋戦争で数百万の命を無駄に殺した。

つまりは本当のジャーナリズムを守ることは国民が自らの命を守ることになるのだ。

後藤健二氏を殺すことは自分自身の首を絞めるようなことだと自覚して、何が何でも助けねばならないと思うのだ。

政府が集団的自衛権を言う同盟国である米国の今回の態度は、「米国民の安全性を高めるためにも日本はイスラム国と一切妥協してはならない」として圧力を掛け続けている。もとより日本国民の命はアメリカ人の命より低いのである。

アメリカは人質になった同国民を見限るではないかと言うかもしれないが、その代わり軍隊を急襲させて助けようとするではないか。日本にはその選択肢が無いから、安保条約、集団的自衛権で国民の命を守るというのが政府の言う建前であるなら、今回は米軍の出動が両国で検討されたか知りたいものだ。

今は無理にしても事件が収着した後で、政府は交渉の経緯すべてを国民に知らせる義務があると思うが、これも秘密保護法を盾にしないだろうね。

国民が惰眠を貪っている間に、安倍政権は政府の不始末を闇に消す手筈を着々と整えていたわけだ。

万が一、後藤氏が殺害されるようなことがあれば、そんな国家の国民であることを、僕は恥ずかしいと心底思う。(2015.01.28.01:25)

 

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