ホームへ戻る

ナイスな女性コラムニスト達―私は劣等感でうつ気分

 僕は、一見だらしなさそうで、不道徳的で、反抗的で、反・非社会的で、何処かにルサンチマンを抱えているような雰囲気を漂わせ、独特のファッションを着こなし、(どちらかといえば、目立ちがちであるが下品では無く、多分彼、彼女でしか着こせないような傾奇者(カブキモノ)に通じるようないでたち、)そして、世間が眉をひそめるような生業、日蔭の稼業をしながらも、堂々と頭を上げて生きているような人が男性、女性問わず本質的に好きだ。
 ただし、自我、アイデンディティが強く確立していなければ、そうはなれないだろうし、多少の文章を書く位の教養は持ち合わせていないと自己表現も出来ないだろう。

 北原みのりも多分そんな人の一人であろう。職業はセックスグッズショップオーナー。その店名がまた人を食っているようでいい、「ラブピースクラブ」とは何とも普遍愛に通じ優しくはないか。そんな彼女は「週刊朝日」にコラム『ニッポンスッポンポン』を連載している。その中で、最近珠玉のエッセイを書いた。(2015.7.25.)無断転載は著作権に触れるだろうが、僕のブログは読者も少ないし、第一、週刊朝日の宣伝にもなるから大目に見て頂きたい。(図1)

図1.週刊朝日2015.7.25より転載

図1.週刊朝日2015.7.25より転載

これは盗用、転用ではない、紹介である。

 他には元クラブホステスで作家の室井祐月とか政治評論家の金慶珠(東海大准教授)とかがいる。同じく経済学者の濱ノリ子(同志社大教授)も感覚的にはかなり近い。
 もっとも彼女達の生業は、立派過ぎるものではありますが。

 室井祐月も同じく週刊朝日にコラム『しがみつく女』を連載しているが、これもかなり面白い。教養が学歴と一致しない見本のような女性で、直観的感性は並外れて鋭い。TBSのテレビ番組の「ヒルオビ」の常連コメンテーターだが、見ていると何でも感覚的に判断するが、他のゲストの論理的、分析的な判断を凌駕することは少なくない。

 金慶珠は、派手な出で立ちに似ず、緻密な論理展開の舌鋒がセクシー。失礼ながら、あまりガチガチの倫理的な思考の持ち主には見受けられないから、一緒に飲めば楽しそう。彼女にコテンパンにやられても、自民党の高市早苗や野田聖子ならムカつくが、彼女ら許せてしまうというタイプの女性なのかもしれない。ついでに甘えさせてくれるタイプなら、、、さらにいいね。

 濱ノリ子も基本的には金慶珠と同じカテゴリーだろうが、色気に乏し過ぎるのが難点で致命的、残念。

 番外の評論家の故大宅壮一の娘の大宅映子はアクセサリーこそ派手だが、思考は保守で、親の七光り組だから基本的に立ち位置が違うし、個人的には、あの大きな顔と人を食ったような物言いが好みではないからアウト。

 芸能人にもこの手はいそうだが、文章を自分で書いているかどうか怪しいから、評価のしようがない。
 ただ、知花クララが、終戦記念日に沖縄について語った週刊朝日の寄稿文は良かった。もっとも、小生は長年の彼女のディープなファンであるからバイアスが入っている疑いはひときわ濃い。

 アスリートやプロゴルファーにも可能性のありそうなパーソナリティを見かけるが、ここで書けるような情報源が無いから語れない。

 猛暑が終わり、あの暑さがウソのように一気に秋めいてきて、小生の気分もうつ傾向にあってか、このような煌めくような才女達の文章に触れると、たちまちコンプレックスに襲われ、何もしたくなくなる。
 だから、何も書けないから、彼女たちを出汁にしたという訳なのである。

 日頃の小生のモット―「目指せ老賢人」は,わけもなく、露と泡と消え失せるのである。

 才能の片鱗も持たない老人は、早く冬が来て、うつが治まる日をひたすら待つしかないのだろうね。

 

ログイン