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ラグジュアリー系―その3―ベントレーコンチネンタル―

ロールスロイスコーニッシュのかっこ良さにひかれて、よく調べも、勉強もせずにコーニッシュ?のひどいものを買ってしまい酷い目にあった事があった。

そのストレス解消のためにベントレー版コーニッシュ、コンチネンタル?の極上物に乗り換えた。

走行距離2万キロの、1993年製、10年ほどの旧車であったが、内装、外装とも全く経年変化は見られず、美しく維持されており、一目惚れに近かった。

V8OHV 6747cc 4速コラムÅTのベントレーの今や伝説となったエンジンを載せており、1992年からコンチネンタル?から?となり、ミッションは3速から4速になり、幌はフル電動オープン化しリアスクリーンはガラスになりなった。

これはロールスのコーニッシュ?と同じである。

ちなみにコンチネンタル?は92年から95年までに76台のみが生産されたに過ぎないという。

マリーナパークウォードのコーチビルドで、車体の隅々まで職人の魂が宿る手作りの重厚さに溢れていた。

ウッドには象嵌細工が施され、オプションのピクニックテーブルもバーウォールナットが左右対称に張られるという凝りようであった。

外装がシルバーサンドカラー、シートはコノリー社製でパーチメントレザーにベージュのパイピングとシックなまとめ方も気に入った。

現行のフォルクスワーゲンのベントレーとは全く別物である。

洗練された趣味で、かつ重厚で豪華、小生では、乗り手が明らかに車に負けてしまう感じではあったが、努めてオープンにして乗った。

スペックは公表されないのが、ロールス、ベントレーの習いだが、停止からの加速も、高速域からの加速もポルシェ並みに良く、かといって跳ねるように振る舞う訳でなく、静粛に、まるで船がエンジンを切って港に入ってい行くがごとく滑るように走った。

分に余る車であったが、人目はともかく、本人はヨーロッパの貴族にでもなった気分になれて、いたく満足したのである。

ただ問題と言えば、時速100kmを越えると、ドロップヘッドの幌がバタバタ風にあおられることであった。

それでは今や、高速では、軽に抜かれてしまうのである。

  

  

 

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