8月の上旬に夏休みを取り、3泊4日で蓼科に行ってきました。
お盆は、周辺の別荘にも人が多く来て、カラオケを夜遅くまでやったり、朝早くから
草刈り機のエンジン音を立てるような人々もいるので、なるべく彼らと会わない様に時期をずらせて出掛けます。
今回は行きがけに軽井沢に寄ってみることにしました。
行くといっても万平ホテル位しかありませんが、今回は喫茶で新発見をしました。
もちろん御存じの方は今さらなのでしょうが、ここのかき氷とロールケーキは
大変美味しいです。
かき氷は『赤坂とらや』の“宇治金時クリームかけ白玉付き”に尽きると思っていたのですが、万平のブルーベリー、ラズベリーのソースがかかったべリーベリー氷もなかなかのもので、氷の底の真ん中にラズベリーがどっさり隠してあり、それを発見する
喜びは、とらやのアズキ餡が隠れているのと同じ趣向ですね。
ロールケーキはスポンジが黄色みがかっていて、前にお話しした茅野の卵やさんのロールケーキによく似ていました。
個人的な好みですが、スポンジの白いのは概して駄目ですね。
ということで、今年の夏休みは出だし好調でした。
今年は梅雨明けも早く、夏らしい猛暑が続いていますが、蓼科も夏らしいカラッとした日が続き、山荘も夏用に模様替えです。
囲炉裏の上にバリのテーブル(糸巻き台だとか言って青山のイデー(岡本太郎美術館の傍)で売っていたもの。その後バリの家具ブームが来たら、他の店では1/10の価格で売っていた。余りに人を嘗めた商売をするものだと思い、それからイデーには行かなくなった。しばらくしてイデーは、青山からどこかに移転して行きましたよ。目利きと言えばそれまでだけど、アフリカ民芸も一時ブームがあったが、こちらは下北のカンカンが独占的に物を買い集めてしまっているため、値崩れが起きなかった。)を置いて、庭のテラスはテーブルの覆いを取り、デッキチェアを置き、パラソルを立て、夏バージョンにします。
バリのテーブルが重く、実は大変な重労働なんですが、この使用期間は数週間の事(つまり実質一回の使用のみ)で、8月の下旬ともなると山は秋の気配で、いろりの火が恋しくなります。
こちらでの生活の平均的なパターンは、朝起きると、朝食の準備をしながら、昼食用のおにぎりを作っておき、午前中はどこか近辺に出掛け、おにぎりを食べて帰ってきます。
午後は昼寝をし、夕飯をはさんで読書をする事が多いです。
今回はあの白熱教室で有名なマイケル・サンデルの“それをお金で買いますか”を読了しました。あと精神科の本を形だけ少々。
お出かけは、車山のコロボックルと蓼科温泉のホテルハイジ、それとケーブルで南横岳に登りました。
今回の○N印の名物はそこで見つけた「こけもものゼリー」。これは、その透明感のある茜色にも増して、何とも言えないせつない味わいです。
コケモモは諏訪地方では、かねてより薬用効果があるとされており、幼い少年が病気の母の為に車山湿原にこけももを取りに行き、霧が出て道に迷い、日が暮れて遭難しかかり、コロボックルの手塚さんに救われる話を、つい思い出してしまうからです。
少年は暖かい味噌汁を一杯飲むと、母が心配すると言って山を下りていったそうな。
今回の○N印の器はジョージさん(紀尾井町の美容室イエス・ジョージ)の所で求めた急須を酒器にして木曽のキレのいいお酒を楽しみました。
夏の定番BBQは、家人と二人きりでしたので、飛騨コンロをテーブルの上においての簡単なものにしました。
肉はローストビーフを焼くつもりでしたが、700gでは形状がステーキを超えず、結局半端なものになりました。
テーブル上の綺麗な絵皿はヴィラデストの自称ライフスタイル評論家、エッセイスト玉村豊雄氏のよるもので、購入当初は希少性もあり、かなり気に入って使っていましたが、今やあちこちに出回り、なんと万平ホテルのお土産コーナーにも氏の絵付けのコーヒーカップがありましたよ。
玉村豊雄氏はパリ留学中に、彼の“パリ雑学ノート”には大変お世話になり、また“料理の四面体”では、料理に科学的思考が有効であることを教わり、また風貌が私と似ている?こともあり、余りポピュラーに、スノッブになって欲しくない気持ちもあり、お土産用品とはちょっと複雑な思いがしました。
ホテルハイジは私達にはちょっと似つかわしくないメルヘンチックなホテルで、広い芝の庭の大きな白樺の古木が見事で、それを見ながらお茶を飲むのが気に入っています。
私の蓼科お気に入りスポット、ベスト3は、車山のコロボックルヒュッテ、蕎麦のしもさか、ホテルハイジの庭です。
もちろん、番外には私の山荘が入ります。