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群馬はすごい!温泉付きワイナリーがあった! ―数々の不明を群馬県民に陳謝します

あるいはワイナリーつき温泉と言った方が正確なのかも知れませんが、赤城山麓の丘の上に展望の良い日帰り温泉があり、露天風呂の眼下にはブドウ畑が一面に広がり、その遠景には榛名山連邦がおさまるという絶好のシチュエイションの「天地の湯」に行って来ました。

天地の湯の露天風呂

内湯

露天風呂からの眺望

そこはルンズファームというワイナリーで、パン工房や蕎麦屋さんも併設されたいわば複合施設ですが、祭日というのに閑散としており、単独でのこのような施設の経営の困難さを見る思いではありました。

ルンズファームのワイン希望の風

長野県上田市近傍にある個人ワイナリーのはしりであり、今や超人気ワイナリーの“ヴィラデスト”のオーナー玉村豊雄氏ですら経営の大変さを、何処かの本に書いていました。

何でもワイナリーを作るには、法律で年間に最低でも10000本近く作らないと醸造許可が出ないそうで、そのためには、様々な設備が大型化して初期投資が少なくとも数億円になってしまうと言います。

その上1万本売るとなると、口コミだけではさばけず、販売にも多額の費用が掛かると言います。

多才でメディアでも人気の玉村氏でさえそうであるなら、最近地方に乱立気味の小規模ワイナリーは、皆大変な苦労をして頑張っているんだと想像できます。

そういえば、ヴィラデストの販売コーナーでは玉村氏が自ら立って愛想振り撒いてサ?ビスしていましたが、そうゆうことだったんですね、玉村さん。

3000本で良いとなると、状況はすべて変わると言いますから、なんといっても規制緩和でしょう。

000ミクスで得意になっていないで、TPPの前にやることがあるでしょう、といいたくなりますね。

日本酒が一時下火になった時、日本中の醸造元は真剣に味の向上を図り、競って日本酒が旨くなりましたよねえ。

国産ワインもこのところ見違えるように変貌して美味いものが出て来てますよね。

海外で頑張っている日本人のワイナリーも最近目立ちますが、外国に出て行かずとも、国内で十分勝負できるファンダメンタルズはあると思います。

資本が無くとも熱意と才覚で勝負が出来る国にしてほしいと思います。

官庁もunder controlにして規制緩和してくださいよ、primeminister ABECHAN!

ところで、ワイナリーは大体辺鄙なところにあるから、自然に車で行くことになるので、折角行っても試飲が出来ない。

この重要かつ難解な問題を解決した人には、文化勲章は無理でもシュヴァリエ勲章か、国民栄誉賞には匹敵するだろうと思うが、いかがであろうか?

「天地の湯」は、造りとか眺望は甲府の郊外にある‘ぷくぷく温泉’を思い出させます。

施設は、すべて杉材で作られており、清潔感に溢れ、とてもよいお風呂でした。

お湯はなぜだか、熱海温泉のように少し塩辛い味がしましたが、湯量が豊富で、湯船も広く、僕の経験した日帰りの湯(宿泊施設のない)では5本の指に入る大ヒットでした。

群馬には旨いものは何も無いだの、料理を出す順番など何も考えてない、どだい食文化が無いなどと、また職場で御婦人を食事に誘えば、すぐに上司に報告するなど、何かとTIKURIがまかり通る密告制度遺残後進社会であるなどと、日頃からとかく群馬を揶揄、誹謗してきましたが、温泉ばかりでなく群馬にも誇るべき美点がいくつもあることを最後に告白しておかないと公平さに欠けるというものでしょう。

まずは、こんな貴重な体験を告白します。

朝、目が覚めたら、なぜか自分のベッドの中にいた、というほど深酔いした事があり、朝出勤しようと思ったら車の鍵が無い。

おまけに財布も無かった。

タクシーで職場に出かけ、途方に暮れていると、高崎警察署から電話が入ったという。

また何かしでかしてしまったかと、おっかなびっくりで電話してみると、鍵と財布を取得していると言う。期待半分で行ってみると、なんと鍵と財布がそのまんまあるではないか。

お金は1円もとられず、カードも全部残っているではないか(じぇじぇじぇ!)今までに何度財布を落としたり、忘れたりしたか数え切れないが、よくて空っぽの財布が出てきた位で、今回のように中身も丸ごと帰ってきたのは初めての経験で、しかも拾ってくれた人は謝礼はいらないと言って、名前も告げなかったという。(私の車のナンバーは「品川・・・1」であるが、そこまではご存じないはず。) 

こんな方が、たとえ一人居るだけでも、群馬は素晴らしい。

群馬には美味いものが何も無い、と言うのも訂正します。

ただ、私の周りに美味いものを食べようとする人種が居なかっただけのことで、情報不足でした。

高崎には筋の通った職人のいる、きちんとした日本料理屋も数件はあるし、特に焼肉屋の肉のレベルは一様に高い。

お店は気の利かない店員ばかりと思っていたが、そんなことはない、オヤジがいいところはきちんとした(オ・モ・テ・ナ・シの)対応が出来ている。

すべて私の早とちりで、申し訳ありませんでした。

また、芸術にも理解が深い。

高崎駅の近くには美術館が2つもあり、一つは山種美術館の直系であり、展示のレベルは高い。

しかも高齢者には無料である。

また有名な群馬交響楽団も早くからあるし、専用のコンサートホールもある。

所で、群馬の女子高生は今時の子にしては、一様に足が太いが、これも働き者の上州女の遺伝子のなせることであり、決して彼女達が恥じるものではありません。

ただ群馬の女性のお洒落下手(無関心?なはずはないか)なのは、少々努力がいるだろうとは思います。

せっかく群馬の良いところが幾つも見つかってきたというのに、なぜ群馬を去るのか、ですって?

何事も潮時というものがあります。

潮目は今でしょ

(この流行語大賞の予備校の先生は、私の卒業した名古屋の高校の後輩でした。どうりで,野暮ったいでしょ。)

ちなみに、このときの『今』はクロノスではなくカイロスと言うそうです。

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