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ワイン通との晩餐、また楽しからずや・・・                   Merci-beaucoup, L`Assette Blanche !

さて、以前、白金四之橋のフレンチレストランを匿名で御紹介しましたが、今回は堂々と名乗りを上げての登場です。

形の部屋でご登場願った銀座ヴェリテクリニックの福田慶三先生をお招きしての晩餐です。

この間の事情はブログの形の部屋10月6日をお読みください。 彼と同伴されたS夫人は、福田先生と揃ってのワイン通で、彼等は日頃、京橋のシェ・I を贔屓にしているので、少し心配しながらのご招待でしたが、結果として大変喜んで頂けたので、ラシェット ブロンシェは評価を格上げしての再登場になります。

S夫人(旧姓 E 嬢)は、私とも共通の友人であり。
私も認めるの美容外科の女性医師でもあり、かつソムリエールの資格を持ち、毎年フランスにワインの出来具合を視察に行くほどのワイン通です。

福田先生も名古屋時代からソムリエの資格を持つ形成外科業界ではつとに知られたワイン通であります。

かつて、私が東京にいた頃は年に何回となく食事とワインの会にご一緒させて頂いたものですが、私が『パスタの街?―高崎』に来てからは初めての食事会になります。

料理の選択は、私と家人、福田先生とS夫人がペアを組んでのチョイスになりましたが、結果は見事に全く同じ選択になりました。

前菜は、セップ茸のリゾットとフォアグラと黒いちじくのポアレの2皿。 リゾットは米の硬さが絶妙で、セップ茸はフランスの松茸といわれるだけに香りが素晴らしい出来。

フォアグラは、田舎者好みと言われようが、あれば必ず注文する好物だけに文句のつけようがありません。

主菜は、蝦夷鹿とフォアグラのパイ包み焼きと仔鴨のローストの2皿。
すべてを2人でシェアして頂きますが、一人分でも十分以上の量があるのがこのお店の凄いところ。
多分作り手の方もこの方がやり易いのかもしれませんが、仔鳩は内臓もたっぷり付き、期待のべガスは無かったものの、ジビエ気分を十分味わえた満足のいく料理でした。

ワインの選択はS夫人が福田先生と相談されながら選んでくれました。

最初はサントネイ98年
2本目はポマールプルミエ96年
3本目はシャトーピュイゲロー99年のデュミ。

S夫人のベストチョイスワイン

 

私のブルゴーニュ好みを知ってか、さすがにすべて美味しかった。

美味しいが特別に高価というわけではない。 値段ではなくモノを熟知していて、その場の状況に合わせて(誰がスポンサーかの気遣いを含めて)ベストを選ぶ所がさすがというところです。

ここぞとばかりに自分では決して飲まない様な高級ワインを注文する人が、たまにはいますが、私は心が狭いので、かような方は、知花くらら、 宮崎葵、蒼井悠,剛力彩芽かマサコちゃんかアイちゃんでもない限り友達リストには入れません。

ご存知のように、フレンチやイタリアンの食事代はワイン代で大きく左右されますので、賢いワイン選びは財政にも直結します。

私は、肉の話では、値段ではないよと言いながらも、ワインは日頃、つい値段で選んでしまう。

知識がなくては、そうせざるを得ないだけの話なのですが。 その意味でもお店に歓待される客になることが大事です。

そうすればソムリエがすべて承知の助で巧くやってくれます。 よく、このブドウの品種は〇〇で、採れる〇〇畑は北側斜面の水はけがどうの....と言う蘊蓄を耳にすると、そんなことを覚える暇があるなら、1本でも多く飲めば、なんて思っていましたが、考え方を正しました。

知識は蘊蓄だけではなく、食事を効率良く楽しむための、重要な財産であり教養であると改めて思い知りました。

そうかと言って、この先自分で勉強するかどうかは怪しいものです。

それより、お勉強した人を友人にした方が早いと、早速言い訳しておきます。

前回登場の友人のY氏夫人も現在ワインの猛勉強中と聞きます。

是非とも、登校拒否にならずに一層の御精進を期待いたしております。

ところで、ラシェットはヴァン・ドゥ・ラ・メゾンが十分おいしいので、いつもはグラスワインで通してしまうのですが、改めてワインリストを見ると、素人目にも店の品格が出ている品揃えと値付けになっています。

昨今は、料理の値段は下げて、その代わりに高級ワインを置いて何倍にも値付けして利ざやを稼ごうとする所も少なくありませんが、それは品格に欠けるというものであります。

今や日本のフランス料理界のある意味でトップになった、あの‘ひらまつ’が、御時勢が変わってからワインを一律30%下げて、客を呼ぼうとしていますが、ナニそれで普通に戻っただけですよ。

いつぞや、日本の有名シェフ達の対談を読んだことがあったが、日本の客は高いワインを飲まないと言って、バカにしていたようだが、読んでいて不愉快であった。

ワインは料理一人分位(二人で1本飲むとして)というのが世界の常識、常道ですよ。 
5千円の料理で1万円以上のワインを飲めというなら、1万払ってもいいとゆう気にさせるような料理を作りなはれと言いたい。

その点、ラシェットはよく心得ていて、料理もいいがワイン揃えも良くバランスがとれている。

決して超有名高級ブランドワインなどは置いてないし、全体に価格設定も良心的である。それに飲み頃の年がそろえてある(らしい。あとで聞いたところによるとですが。) オーナーシェフ、ソムリエの矜持の高さが見てとれ、アッパレと言うべきでしょう。

きっと彼らの自律機能がうまく働いているのだろうと思う。(未だプラチナ勧めてなかったなあ、飲めばもっと良くなって困るかな)

食事の終わりころには、客は僕達だけになりましたので、今宵の素晴らしい晩餐の記念写真を撮ってきました。

お畏れ多くも皆さまにおかれましては、“満ち足りた食事が人をいかに幸せに穏やかにさせるか”を、これらの写真の表情から感じ取って頂ければ私のグルマンライフのブログの目的も半ば達したことになります。

福田先生とS夫人。ご夫婦ではありません

こちらは夫婦。結婚式以来の揃っての写真です。

美味しかった、ごちそうさま

川井シェフを囲んで感謝

 

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