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寺子屋 すし匠 「寺子屋塾生に復帰した。変わらないが変わりつつある、、」

前回の訪問時に,次回の予約の権利を連れに譲ったので,私はキャンセル待ちになってしまった。キャンセルがなかなか来なくて,ようやく来た時は生憎当方が旅行中であって,2回目のキャンセル待ちになった.それがようやく来て今回の訪問になった.おそらく一年ぶりに近いかと思われる.
18時の予約で10分前には着いたが,いつものようにウェイティングバーで待たされることもなく,そのまま鮨カウンターに案内された。先客は6人ですでに始まっていた。なんか今までと勝手が少し違うなと思ったが、その後はいつものように実にタイミングよく運ばれ,何も変わっていない風であった。変わったと言えば吉田松蔭が彫られた冷蔵庫のケヤキの扉の板が経年変化で色が少し濃くなっていた.やがて赤味がかった朱色から飴茶色になって行くのだろうが、それを自分がいつまで楽しめるかな、とふと考えてしまうのは多分に歳のせいだろうな。周りの若い客達は,そんなことは微塵も思わないに違いない.自分も若い時には,いつ来れなくなるかなんて考えもしなかったからな。この冷蔵庫が飴茶色に変わる頃は,大将はどんな顔になり,若い料理人達もどうなっているかと,話して和めるのもこの店の良さである。変わらないようで、皆変わっていくことを冷蔵庫の欅の木が教えてくれた。料理人達も,一人前になると、まもなく円熟期に入り,やがて衰えが味に現れるようになると引退して行くのを何人も見てきた。食べ手の味覚の衰えも同じことだろうが、こちらは無責任でよいので、元気ならいつまでも楽しめるのは有り難いことである。
そんなことを考えながらの今回の訪問であった。
今日の料理と握りは写真の順に、鰤しゃぶ、かすご、ヒラメ刺身、こはだ,赤身、ホタテの磯部焼き、しまあじ,バチマグロ,すみイカ、毛蟹茶碗蒸し,海葡萄の和物、さわらの昆布締め,イワシの海苔巻き、香箱蟹のちまき、松前漬け、中トロ、メヒカリ味醂干し風、 車エビ.あとはお好みで追加で、赤貝,甘鯛白皮,白エビ,背トロ、サバ棒鮨,大トロ、煮はま、カンピョウ、たまご焼.アルコールは無濾過生ビールをグラス2杯と黒龍しずくを半合で締めて3杯の不文律は守った。
最後のアラカルトはいつも板場は戦場となる。客一人が平均5貫としても40貫の注文が一度に入るが、これでフィニッシュになるからスタッフはチームプレーで一気に走るのが心地よい.寺子屋すし匠ならではである。
今回の推しは鰯と背トロかな。
それにしてもよく食べた。

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