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御成門はる-なぜか小皿で供されるハルさんの骨太料理を、初夏の思い出を回顧しつつ味わいつくした

正月,春の節句,そして初夏3度目の訪問であった。初夏の料理となれば鮎と鱧は外せないだろう。郡上八幡の鮎はまだ小さく,一夜干しに凝った蓼酢が乗せられていた。郡上八幡と言えば郡上踊りがよく知られているが、実は青山通りでも毎年開催されているそうだ,何でも郡上藩の殿様が青山家で下屋敷が今の青山にあった縁だそうである。郡上八幡は長良川の支流の吉田川が街の中心に流れており綺麗な疏水が街中を走っている。吉田川の淵にかかる橋の欄干から川に飛び込むのが町の少年達の漢になるための通過儀礼だそうである。皆が囃し立てる中を鼻を摘んで足から飛び込むと歓声が上がる。何とも牧歌的な美しさが残る郷愁の町である。近頃は俳優近藤正臣の終の棲家としてNHKBSで放送されまた有名になったようである。あの川から運ばれてきた鮎かと思うと少し迫るものがあった。しかしね,本当のことを言うと僕はね、鮎は綺麗に骨抜きされた塩焼きに勝るものはないと思っている。鱧は最初にでた椀が鱧椀で,刺身も鱧の落としが主役であった。鱧を食する際のBGMと言えば,なんと言ってもコンチキチンであろう。もうすぐ祇園祭だなとまたしても思い出にふけった。ハルさんの名物胡麻和えは今回はレンコンで,透き通るほど白いのには驚いた。胡麻ペーストであらかじめ和えてあったのが胡麻の足わいを深いものにしていた。こちらも京味を忍ばせる定番のスグキの炊き合わせは鱧の骨の出汁だという。全ての器が小さ目なので,料理も少量と勘違いするが最後のご飯の頃にはいつも満腹になってしまうが,白米ととうもろこしバターの炊き込みご飯は,お決まりの鮪のたたきと青唐辛子の佃煮をお供に意地汚く両方とも食べた。今回の甘味は葛切りで,これも京味を思い出させるが,柔らかく煮込んだ青梅とそのシロップがかけられ,慣れ親しんだ黒蜜ではなかったが,これも残さず飲み干して店の若い衆に感心された。ここしばらくは入院していたりで食が細っていたが,これで完璧なリハビリとなりシャバに戻った気がして英気を養って帰ることが出来た。ごちそうさまになりました。次は秋ですかね。年寄りの回顧談が続けられますように長生きします。

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