心脳問題と量子論-その1
人間の心はどこにあるのか?心は物であるのか?心と身体とはどんな関係があるのか?などの疑問を哲学では『心身問題」というそうであり、人類が誕生し自分たちの心というものに気づいてから悩み続けてきた問題であり、伝統的な哲学的な、 […]
新しい「ヒトの存在と心の構造モデル」ー量子論が教えてくれたことから
今年のノーベル物理学賞は、昨年ヒッグス粒子の存在が確認されたこともあって、その存在を予測したP.Higgs,とF.Englertに贈られましたが、これにより量子論の標準理論はほぼ完全に証明されたことになり、量子論はアイン […]
イングリッシュガーデン
私の勤務する群馬病院は精神科単科病院?精神病院です。 一昨年の4月に新しく病院の建物が建て替えになり、これからの新しい精神科医療を目指して、いくつかの新しい試みがなされています。 一つは、前にもどこかでご紹介したと思いま […]
患者Y氏の生家を探す半日の旅
私が勤務する群馬病院の話です。 私の担当する病棟のY氏という70歳の慢性統合失調症の患者さんの 福祉サービス更新の手続きと、近々住民票を病院に移す為の下準備を 兼ねて、住民票のある市役所に行くことになり、ついでに最後に生 […]
富士山のご来光とユングの元型
富士山が世界遺産になり、富士登山は益々盛況だそうである。 小生は学生時代は、曲がりなりにも山岳部であり、夏の富士山は知らないが、冬の富士山には登ったことがある。 冬の富士山は強風と氷の世界で、一度滑落すると、止めることが […]
ストーカーに依存症という病名がつく日?医療化社会の危うさ
精神科に入門したばかりで、何も分かっていないのにと言われればそれまでですが、ずぶずぶに入っていないからこそ見えるものもあると思います。それに私は医療の素人ではありません。40年のキャリアの元形成外科医が精神科医療の危うさ […]
自律機能と気分変調
先に述べたように、ハルトマンによれば、自我には、自我の調整役、葛藤による人格の統合機能としてではない、葛藤から自由な自律的な機能があるとされ、自分の成長、発達に関わる精神運動を指揮するものとして自律機能を上げている。 自 […]
理解のための基礎知識-フロイトの心的構造と自我
以下の記述は、自我心理学の専門家からみれば、浅い理解かも知れませんが、 これから自律機能主義を考えていくために、その名前の由来の基礎知識として理解して下さればと思います。 フロイトは『精神、心』というものを自我、エス、超 […]
理解のための基礎知識-自我機能、自律機能と健康
自我の機能的な役割は、フロイトは自我、超自我、エスの3つの領域の精神内界の力動的な葛藤の調整役、つまりは防衛、適応を司る統合機能としての心的機関であるとしてきた。 ハルトマンは自我には、フロイトの指摘した衝動とその結果生 […]