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N’school クラニオチームの同窓会が開催されました。

僕の形成外科時代の皮弁研究班が、同窓会と称して飲み会を定期的に始めたらしいと聞きつけた頭蓋顔面外科班の一人が、クラニオチームも同窓会をやろうよ、と言い出し、先日、S君のフランス留学を終えての帰朝報告を聞くというのを名目に、第一回目を開催した。
 参加者は総勢8名で、皮弁チームより大勢の陣容となった。平均年齢も若く、皮弁チームのほとんどが教授職になっているのに比較して、こちらは教授職はいない。正確には一人いるのだが、当人が残念なことに出席できず、今回の参加者は主に市中の病院で頑張っている顔ぶれとなった。
 従って開始時間も土曜の7時からにしたのだが、それでも大幅に遅刻した者が一人いた。それが何と一番暇な男であるはずの小生であった。
 数日後に皮弁班の3回目の同窓会が予定されており、そちらが8時からであったのを混同してしまったようだ。
 認知機能の衰えはいかんともしがたいと弁解しつつ陳謝し、乾杯になった。

 それにしても楽しい集まりであった。クラニオ関係は、まだ僕にも現役感が残っており、皆の話についていけることもあるし、まだアイデアもでる。
 また、業界の政治向きの話(次の00学会の会長は誰だれというような。)が一切出ないのも気楽で良い。

 それでも、年長の成育医療センターの形成外科部長のK君は最近副院長に就任したので、では次は院長か総長かという話になるのは人情としては仕方ないものだろう。

成育医療センターK君と東京歯科大矯正科准教授S先生

成育医療センターK君と東京歯科大矯正科准教授S先生

  今回の場所は、僕のお気に入りの白金のビストロ「ラシェット・ブロンシェ」であった。

 当日のメニューは前もってシェフと相談し決めておいた。8名がバラバラに頼んだのでは、シェフも大変だろうし、こちらも待たされるのが嫌だからである。メニューの内容をよく理解できる僕が決めておくに限ると思い、そこは出しゃばらせて頂いた。
 選んだメニューは、前菜は「ランゴスティーヌ(手長海老、赤座海老)とそら豆のリゾット」と「フォアグラと黒イチジクのポアレ」にした。リゾットは大きな海老のプリプリとした身に海老のミソの香りがまとわりついた米と豆のハーモニーが素晴らしい芳醇な一皿であったし、フォアグラの香ばしい焼き加減も絶妙でイチジクの甘さとよくマッチしていた。主菜は「マナガツオのポアレ、オリーブソース」と「、仔羊背肉のローストローズマリー風味」にした。マナ鰹は魚の臭みは全くない、ほくほくした焼き加減にオリーブソースが胃に優しく食欲をそそるものであったし、仔羊のレア気味のロゼの焼き加減は、いつもながら外せない当店のスペッシャリテである。

 一皿一皿口にするたびに皆の感嘆の声が上がったので、おそらく料理には皆さんも満足してくれたのではないかと思い安心したのである。

 食事の美味しさと、話も弾んだせいか、ワインは白はソービニオンブロン2本、シャルドネ1本、赤はカベルネソービニオン2本、メルロー2本と良く飲んだ。(酔っぱらって正確には覚えていないのであるが。)
 いずれもドゥ・ラ・メゾンであるが十分な美味しさであった。これにフロマージュ,デセール、カフェがついて、一人頭12000円で収まれば、コスパは最高だと、いつも感心する。

 今回の会は言い出しから、開催までは約1か月とやや間があいたが、日時場所の決定までは数日と見事なスピードであった。

一重に幹事の都立小児総合医療センター形成外科部長T君の才覚の賜物である。

済生会中央病院W君と東京小児医療センターT君

済生会中央病院W君と東京小児医療センターT君

 会に必須の重要なメンバーに、まず問い合わせて、日時を決定してしまい、後は参加できるものを募っていくという、合理的な方法で短時間に全てを決したことは称賛に値する。
 全員の意向を聞いて、最大公約数をまとめるのにダラダラと時間を空費したり、幹事が自分の都合ばかりを並べ立て、丸で会がスムースに開催出来ない理由探しから始めるようでは、会など元々成立しないであろうし、気持ちよく参加しようとする者も嫌になってしまうものだ。

 なんかの本の中吊り広告に、「仕事ができる人は、飲み会の幹事も見事に仕切る」というようなキャッチがあったように記憶するが、本当にそうだと思う。
 言い換えれば、「飲み会の一つもスマートに仕切れないものは仕事も出来ない」という事でもある。

 予定する会では誰がキーマンか見極めがつき、それに見合った適当なお店の情報を手に入れる手筈を常に持っており、段取りが早く、さらには皆が感心し満足するようなセッティングをし、結果が出せる、という事は仕事を進める手筈と共通するところも多いように思う。

成育医療センターH君と慶応形成外科S君

成育医療センターH君と慶応形成外科S君

国立埼玉病院O君

国立埼玉病院O君

 人の上に立つ方は、人の能力を見るのに、飲み会の幹事を担当させてみるのも一つの良い方法かもしれませんね。

 T君は、決定から再確認の連絡まで、見事な手際であった。

 次回の幹事さんも負けないように才覚を見せて欲しいものである。

 最後にこの会の名前の提案であるが、クラニオフェイシャルサージャリ―がフランス発祥という事もあるので、Cranio-faciale Camarade de bouteille 「クラニオ瓶の会」と洒落てみるのもどうでしょうか。

全員で記念写真

全員で記念写真

師弟の絆のスカルリング

師弟の絆のスカルリング

 

 

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