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我が家の庭の春

季節の話である、日本の四季はなくなって二季になってしまうのではないかと言うのがこのところの家人の意見である。

つまり、冬が長く、春らしい陽気を味わう間もなく一気に夏になってしまう。

残暑がいつまでも続くと思うと秋らしい日はほとんどなく一気に冬に入ってしまうと言うのである。

確かに子供の頃感じたような、五月晴れの真っ青な空の快適な日はぐっと減ったと思うし、雲高く染み入るような秋空の日も減ったような気がする。

それでも3月になれば、木々の芽が膨らみ、やがて桜が咲く。

今年は3月の初めに暖かい日が続き桜の開花も例年よりずいぶん早かったようであるが、4月の中旬になっても肌寒い日が続いており、いまだに暖房器具をしまい切れないでいるのは我が家だけでしょうか。

我が家の春の知らせは隣家のモクレンである。

モクレン

今年は花に勢いがなく色も今一つであったが、それでも一斉に咲くと冬の終わりを実感するのである。

その頃北庭のイロハモミジの枝のつぼみもほころんで葉の緑が顔を出してくる。

イロハモミジの芽

玄関アプローチのナナカマドの枝にもつぼみが膨らんではっきり見えてくる。

ナナカマドのつぼみ

すると、ある日突然のようにジューンベリーの白い花が咲き出し、数日で満開になる。

ジューンベリー

ジューンベリーの花

2階の書斎の机に座ると、まるで大粒の牡丹雪が乱舞しているかのような錯覚に陥るほどである。

書斎の窓から

前後して、隣地の旧東電のグランドの桜が咲き始める。

今年はなぜか花数も少なく、寂しい桜で終わりましたが福島原発の鎮魂のせいでしょうか。

さくら

桜が終われば新緑の始まりである。

もみじの新緑

もみじの葉が形を成して来ればあっという間に覆いしげるのである。

もみじの葉の形になる

人間はただ一方的に老いるだけであるが、植物はどんな老木になっても、毎年新芽をだし青葉になり紅葉して散る、という謂わば人生のやり直しを繰り返す。

毎年赤ん坊の肌を手に入れるのだから女性はさぞかしうらやましいと思うだろうが、さて男性の皆さんはどうでしょうか?

また十代の頃に戻りたいとお思いの方がいらっしゃるのでしょうか?

 

雑草の花

 

 

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