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紅.葉の修善寺温泉旅行?名旅館の心遣いを堪能する

11月の勤労感謝の日の連休に、修善寺に友人のY氏夫妻と1泊旅行に行ってきました。

これは8月に計画を立て、楽しみにしていた久方ぶりの旅行です。

ホスピタリティの良さと料理のうまさで評判の‘あさば’へ連れ立って5回目の宿泊です。

各々が別仕立てで行くこともありますので、まあかなりの回数通っていることになります。

あさばのご主人が、僕の友人の親友の大学の茶道部の後輩というご縁で、紹介して頂いて以来、すっかり近しい関係になり、まるで定宿のような感覚で行くようになりました。

日本の名旅館で常に最上位にランクインする宿をそんな風に使わせていただくのは分に余る振る舞いですが、人生には、たまには神の粋な差配があるものと勝手に考えて、その至福の時を享受しています。

友人とは、チェックインの1時間位前に、あさばの玄関で待ち合わせ、
車と手荷物を預け、

あさばの玄関

Y氏のアウディR8

近くの蕎麦屋‘朴念仁’に行って、まずは2時間のドライブの疲れを取りながら一杯やるのがお約束です。

蕎麦屋、朴念仁

修善寺は、ちょうど紅葉の真っ盛りで、修善寺川から修善寺境内を散策して紅葉を満喫しました。

途中で蜂蜜やさんを覗いて、試食するのもお決まりのコースです。

修善寺川

修善寺

修善寺庭園

蜂蜜屋の店内

近くの蕎麦屋の自虐ギャグ看板

宿に戻ると、お風呂に入って、あとは期待の晩御飯を待ちます。

食事は別部屋が用意されて、一緒にとれるような段取りにしてくれています。

食事の内容はまたグルマンライフに載せますので、省きますが、
今回はY氏がボルドーの至宝シャトーラトゥールを抜くという粋な計らいで、宿泊代のバランスを取ってくれました。

実は私達は、いろいろ注文を付けながらも、今回は一番廉価な部屋を
予約していたのです。

Y氏夫妻は、いつもは庭に面した離れの広い部屋がお気に入りなのですが、私達が、部屋風呂がついていても一度も利用した事がないので、
もったいないからと言って、無理やり今回の部屋風呂無しの部屋に付き合って頂いた経緯があったのです。

あさばの能舞台

露天風呂

夜の幻想的な能舞台

 

結論から言うと、私たちはこの部屋で十分というのが本音でした。

食事は同じですし、同じ費用を使うなら2度来たほうがコスパもずっといいのではないかという貧乏育ちが身に着いた了見なのです。

所で名旅館はハードウエアもさることながら、もてなしの心遣いに、
その真髄が現れます。

つまり、“あったらいいな!”あるいは“え、そこまでするの!”という感動が、どこまで満たされるかが勝負だと思うのです。

あさばの心遣いの一端を紹介しますと、露天風呂に置いてあるバスタオルは温蔵庫に入れて温めてあります。

バスタオルの温蔵庫

冬場は特にありがたいです。(下足の靴はもちろんの事です。)

また、浴衣は各人、柄違いで2着づつと、パジャマが別に備えられています。

浴衣2枚とパジャマのラック

希望すればサイズの追加は自由です。

内風呂の洗い場にはガラスの仕切りがつけてあり人目と、隣のしぶきが防げるように配慮されています。

内風呂の洗い場にはガラスの仕切りが

朝、布団を上げる時間に、まだ残しておくかと尋ねられ、一組を希望すると真新しいシーツに替えてありました。

またルームキーも2個あり、風呂上りに待ち合わせる必要が無くなります。

これらの心遣いも、よその真似では無く、オリジナルで始めたと思わせる(多分そうでしょうが)ところが素晴らしいのです。(但し、ルームキー2個は那須の二期クラブの方が先でしたが。)

ただ、残念だったのは、仲居さんが大幅に入れ替わり、従来のさりげないが、そつのないしっとりとしたサービスが追い付いていないところが目についたことでした。

若女将のさらなる精進と奮闘を期待するところです。

このままでは、器作って魂入らずの、あの破竹の勢いの☆のリゾートと同じになってしまいますよ。

翌朝は名物の朝ご飯をしっかり食べて、サロンでコーヒーをいただき、
小雨煙る中を出発して熱海のMOA美術館に立ち寄りました。

MOA美術館の庭

今回は日本の古陶器展を開催しており、日本の代表的な古窯が私たちの出身地の近くにいくつもあるのを知って、なぜだかちょっと誇らしげに思えて嬉しくなったりしました。

Y氏も同じ愛知県の出身です。

そのあとは、隣の伊豆山にあるローストビーフの店“伊豆花”で遅い昼食です。

ローストビーフの伊豆花

伊豆花レセプション

 

ここは初島を眼下に、相模湾を一望する絶好のロケーションで、食事の前にまずはその景観で圧倒させてくれます。

今回はあいにくの雨天で写真でお見せできず残念です。

味は‘ローストビーフの鎌倉山’を引き継いでおり、僕の作るローストビーフのお手本になっています。

この店は紀尾井町の美容室イエスジョージさんが奥方に任せて始めた店で、今はご子息夫妻が引き継いでやっておられます。

ジョージさんのユニークなお店もそのうち紹介したいと思います。

ここでY氏夫妻とはお別れし、一路帰途につき、1泊2日の温泉旅行は
大満足のうちに幕となりました。

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