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デザイン系―1.モーガン+8,4/4


今回はデザイン系の?としてモーガンを取り上げます。

モーガンの様なクラシックなスタイルのオープンカーは
学生時代からの憧れでした。

伊丹十三が、未だ伊丹一三といっていた頃、
旧いMGか何かのオープンカーにカッコ良く乗って、
週刊プレイボーイかなんかに載っていると、
ポットでの田舎少年には眩し過ぎるほど、
かっこよく映った。

そんな遠い潜在意識が目覚めたのが、
1998年頃で、1年前の走行10000キロの+8のグレーメタリックーの中古をモーガンオート高野で買った。

メーター類はすべて白の丸目のクラシック調にし、レーシングスクリーン、ダッシュミラーを付け、
当然リトラクタブルウインドウにしました。

ホイールはステンレススポークをおごり
ピッカピカの新車以上に綺麗に仕上がり
大変満足のいく出来栄えになりました。
エンジンは4600ccのフォード製で
レインジローバーと同じでした。

車重が軽い分、加速は良いし、軽快に走りましたよ。

しかし基本的に設計が古い。
路面の振動をよく拾い、乗り心地は決していいとは言えず、またオープンは風で疲れて,遠乗りは簡単ではありません。

おまけに家族は運転はおろか、誰も一緒には乗ろうとはしません。

我が家のモーガンは始めから前途多難でした。

それに見慣れて来ると、モーガンの後方の
デザイン、リアヴューが直線的過ぎて気に なるようになってきた。

 

前方の見事な曲線の優美さが微塵もない。

それにクラシック調ではあるがクラシックカーではない。


当時、尾山台の車の専門書店リンドバーグでクラシックカーの本を漁り、
あちこちの旧車屋を見歩いており、たまたま麻布自動車にジャガーE type S1を見に行った時、これが今に入ってきますよ、といって写真を見せられたのが1954年のアストンマーチンDB2/4だった。

これは1目惚れだった。

実物が未だ貨物船の中にあるうちに即決した。
それで我が家のモーガンプラスエイトは下取りの運命になり、
1年余の短い命でした。

それから10数年経ち、アストンマーチンDB2/4も私のガレージから消えると、
またぞろクラシック系の車が欲しくなり、(しかも安心して、いつでもどこへでも乗り出せる車で)モーガンオートイワセ(オーナーが高野氏から岩瀬氏に変わった)辺りに顔を出していると、

オールドイングリッシュホワイトの4/4があり、排気量は1600であったが、
もはやモーガンでガンガン走る歳でもないから良いかと思い、それを買いました。

今度は殆どオリジナルのままで、(2台目の余裕でしょうか。)
ただ新作のモーガンオリジナルの鞄だけは着けました。

この車は、今は高崎の貸しガレージに入っていますが乗る機会が全くない。

ボディカバーをしっかりかけていることもあり、
乗り出すのに手間が掛かる、
モーガンのスタイルが高崎の町にうまく溶け込めない感が強く、
気がそがれる、などで、1年以上経っても800キロしか出ていない。

この車の唯一の思い出は、
通りがかりの女子高生達が、
『おじさんの車カッコイイー』と言って、
手を振ってくれたくらいな事です。

次の車が決まるまで冬眠状態が続きそうです。

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