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ある日のお昼ご飯

私の勤務先である群馬病院のある日の昼食を紹介します。

病院には医局専用のプロ仕様の厨房があります。それは東京から有名シェフを招いてそこでコース料理を作ってもらう為のものです。

これは当院の管理当局が我々職員の牙を抜くための情操教育?の一つではないか、と小生は勘ぐっております。

勿論そんな贅沢を毎日させる筈はなく、月に一回のことですが、それにしてもすごいでしょう…….と既に術中に落ちています。

群馬病院の誇りうることはまだ他にも多々ありますが2つほどご紹介。

院内には一流機器を備えたパン工房があります。

それだけなら、さほどの事もないのですが、なんと日本一のブーランジェリーのカリスマ、かのシニフィアン・シニフィエのオーナー志賀氏が直々に指導に来てくれています。

病院スタッフ(看護助手のやや高齢の域に入った御婦人3名が担当)が週2回焼き上げ、パンは職員だけでなく患者さんも食べる事が出来ます。
群馬の伝統的なおばちゃん達は、日頃手打ちうどんを捏ねているせいか、気候と粉の水加減の飲み込みがとても良いらしく、1か月ほどでシニフィエ並みの味が出せるようになったのです。

もう一つは、2000坪ものイングリッシュガーデンを持っている事です。
現時点では未完成ですが、専任のプロのガーデナーが一年中花を咲かせることになっており、薔薇のアーチをくぐって、ハーブティを飲めるようになるそうです。

 

さて本日のmenuです。

? アミューズとして“蝦夷アワビのコンソメロワイヤル” = アワビ小片入りコンソメスープの茶碗蒸しといったところ。

? 前菜は“タスマニア産サーモンマリネ香草風味”=スモークサーモンのローズマリービネガーのマリネ。サーモンに工夫と手間をかけて臭みを取ってあるそうな。

? 主菜は“群馬県産榛名鶏のロースト、マスタードソース”=鳥ももをフライパンで弱火でじっくり焼いたもの。皮はパリパリ、肉はジューシーという定番。ソースはバルサミコが隠し味なのか絶妙に良かった。これは作り方を聞いておけばよかった。

? デザートは“苺のシャーベットとザッハトルテ”=ザッハトルテは医局のお世話係(医局秘書?)の手になるもの。
デメル(原宿にある)のあの濃厚さには及ばないものの、本格的な出来。ホイップした生クリームも付いていた。
群馬婦人アナドレズ、です。
芸のないのは医局の住人のみか。

? “カフェ”=ネスプレッソをセルフサービスでお好みを。

? “パン”は所有パン工房による自家製ペイザン・シニフィアン風。


群馬という食文化不毛の地(群馬の皆さん、ごめんなさい)で、これだけのフレンチが食べられるのはとても幸せなのですが、ワインが一口も飲めないのはとても残念。

フランスの病院のように、昼からガブガブ飲ませろとは言いませんが。
最近鼻息の荒い日本のワイナリーの皆さん(とりわけ肝炎を経験したヴィラデストのT.T.さん)、本格的なノンアルコールワインの開発を至急お願いします。

さて、群馬病院の本業について。
もちろん当院は錚錚たる高名な精神科医をはじめ、優秀なスタッフを揃えており、医療の内容も素晴らしいものがあります。
なんせ、当院の社是(そうは言わず、病院理念とか言っていますが)は、
『USE US(私達を使って下さい)』ですよ。
確かにuseされていますよ、ハイ。

日本の精神科医療に対する私の冷徹な分析及び見解はまたの機会にお話します。

お楽しみに。

 

  
       厨房         シェフと明日のシェフ     重鎮とシェフの談笑
.                     (帽子の高さの差)

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