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オー・プロヴァンソー「麹町の「隠れた名店」と済ますだけでは惜しい存在」

「俺の店」と言える存在は貴重なものだ.ここは小生が勝手そう思っているフレンチレストランだ。中野オーナーシェフはビストロ,食堂と自称して謙遜するが料理は間違い無く三つ星のレストランであると自信を持って保証出来る.ソムリエの鈴木氏もホンマモンだ。
 旨いものを食べようと思ったら,昔から肉屋や魚屋の大将やお店のシェフ,スタッフとの人間関係が重要で,つまりは彼らと相性が合うかが大きなポイントになると考えて来た。肉屋なら希少部位をとっておいてくれるし、魚屋なら良いものが入れば知らせてくれる。プロバンソーの面々とは馬が合うと一方的に思っている。
 さて、本日のメニューは下記の通りであるが,文責は信頼のソムリエ氏によるものだから微に入り細に入り間違いはない。
料理の構成力と写真で出来栄えをご覧頂ければ、シェフの力量は自ずとわかろうかと言うものだろう。
1)アミューズブーシュ
バターナッツカボチャのムースとそのピクルス ローズマリーのエキューム(泡)と削ったヘーゼルナッツ

2)冷前菜
鳥取県境港産 香箱蟹 内子と外子のパスティスジュレ和え 甘味と酸味のラケ(表面に照りを付ける表現で、今回はアガープレートのゼリーで覆っております)と雲丹

3)温前菜
フォアグラのポワレ 牛蒡の赤ワイン煮(フォアグラの下)と牛蒡のフリット(フォアグラの上) ソースペリグール(マデラソースにふトリュッフのアッシェを加えた王道ソース)

4)魚料理
舌平目の貴婦人仕立て<ソール・ボンヌ・ファム>
卵黄にヒュメ・ド・ポワソンを加え湯煎をして掻き立て、バターで繋いで塩で味を調えたさバイヨンソースを、蒸し上げた舌平目の上に流しかけ、天火でゆっくり焼き色を付けた、中野シェフが何十年も作り続けているスペシャリテ。

山口県下関産 カサゴのポワレ カサゴの荒から出汁をとり、ヴェルモット酒とパスティス酒、仕上げにサフランで香り付けしたブイヤベース風ソース。

5)デザート
無花果の赤ワインコンポートと抹茶のムース オレンジ香るヨーグルトのグラス(アイス)

モンブラン2025
ほうじ茶のクランブル(砕いたビスケッにオレンジのコンフィテュール、さらに洋栗の甘露煮、そしてマロンクリーム。サフランを効かせた蜂蜜の周りにヘーゼルナッツのキャラメリゼとヴァニラアイス、その上に和栗のアクセント。 

 このようなメニューの詳細を毎回ソムリエ氏が後日メールで送ってくれる。
 追加として裏メニューの名物ハヤシライス(ブッフブルギニオンあるいは頬肉の赤ワイン煮に近い)の一口サイズとチーズはエポアスとコンテを食べた。因みにシェイノの看板メニュー,子羊のマリアカラス風も予約すれば裏メニューで作ってくれる。
 食材はもちろん料理人、人にも、ハシリがあり,旬が来てやがて名残りになるのは自然の定めであろう。今回の料理から,シェフはまだまだ旬を過ぎていないことが確認出来て安心した。
 連れの麗人に「君はそろそろ名残りに入ったかな」と言わずもがなを言ってしまい,この後首元を引っ張られて銀座に拉致された,
因みに私は名残りremains 、黄昏twijght!という言葉が好きなのだが。

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