世の中にはレジェンドと呼ばれる有名シェフは山ほどいるが,中にはSNSで醜態を晒している巨匠もいるが、ラメゾンコンフォータブルの赤坂洋介シェフは華麗なる経歴があるのに誠に謙虚である。残念ながらピエールガニェールには20年前に青山のプラダの前にできた時から気にかけていたが,ANAホテルに移転して今年初めに閉じてしまい,縁がないままであった。アランシャペルと兄弟弟子であったピエールガニェールは,パリの三つ星の常連で,その彼のもとで長年修行し,やがて右腕となり東京店を任され15年連続二つ星という輝かしい実績を持って今年の5月にオーナーシェフとして麻布十番に降臨した.本日初訪問であったがエレベーターを降りると,ソムリエとシェフ自らが出迎えてくれた。店は窓の無い真っ白い空間で壁面には苔玉のミニ盆栽がいくつも置かれ,テーブルクロスは無くパレットのようなランチョンマットが置かれていた.このスマートなインテリアも彼の主張んだろうな。
料理はガニェールを知らないから,偉そうなことは言えないが,巷間伝わる「一つのテーマを異素材の組み合わせで異なる食感,温度,風味のコントラストを多皿構成で提供する」料理そのものであった.40年近く前にヌーヴェルキジィーンヌの登場で受けた衝撃の再来のようなものではないかと思った.前菜は6種で冷菜から温菜へ,スプーンに乗せられたものから,グラスに入った,あるいは串に刺したものへと食べ方にも変化をつける.食材の組み合わせも絶妙である.甘みたっぷりの牡丹海老に紅芯大根にミミガーを添えて海老パウダーを振る、牡蠣を牛肉で巻いてビーツのソースで,鹿のローストに生のマイカを乗せてチョコレートを混ぜたソースてと,変幻自在である。私の好きなフォアグラのソテーもありきたりではなく数種類のフンギにワインソースに佐久の粒胡椒がはいっている,チコリにはエスカルゴが忍んでいる,という具合である。ソースは全般に軽めである。
新しい体験をした。
不思議なことにまだ予約は取れる.1週間後のクリスマスイヴにキャンセルが出たとのことだったので裏を返すことに即決して帰って来た。
妻は行かないと意地悪を言うので、まだお相手は決まっていない。





















































































