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「飲み放題ダルマット」健在なり。―密かに「喜び組」の復活をたくらむ。

 私が大学病院に勤務していた頃は、なにかと大勢で飲み食いする機会が多かった。医局の後輩であったり、職場のスタッフであったり、はたまた、何処の縁で集まったか分からないような、若いご婦人達のグループとよく食事に行った。当時は私も体力的には若く酒量も多かったし、最近の女子はお酒に強いのでワイン代に音をあげ、飲み放題の店を探していくようになった。
 しかし食事の質の最低ラインはしっかり守っていたので、該当する店はそんなには無かった。
 その中で最もよく行ったのが、西麻布のOGGI DARMATオッジ・ダルマットであった。

 ダルマットは恵比寿が最初で、今は恵比寿と西麻布に2軒あるが、オッジ・ダルマットは系列ではあるが、別経営と聞く。お店の雰囲気と料理とワインとお値段のバランスの良さから私はオッジが好きであった。
 最大の欠点は、当日の朝10時でないと予約が取れない事であり、大人数の集まりの時は万が一予約が取れないことを考えると選択肢には入れることは出来なかったのである。
 2010年から群馬に3年半程の間住んでいたので、その間にすっかり縁遠くなった。
 大体、群馬では女子を引き連れて食事に行くという行為自体をすっかり忘れていた。
 前にも書いたが、そのような行為は、彼の地ではインモラルなのである。というか、チクリを警戒して女子が出てこないのである。信じがたいことであるが、この年寄りとですら一緒に食べ歩くということは御法度であった。

 東京に戻り、またぞろ昔のくせが出てきたようで、「喜び組」の再結成をたくらんでいるのだが、無職の身では、集めるのはそう簡単ではない。

 そんな状況の中で、最近3度ほど、ようやくそんな食事会の機会があった。

 最初は、恵比寿の「アベス」というビストロで、SJUのOB女子2名に僕とN君の4名であった。
 N君は、見せ球というか、オトリのようなもので、彼を目当てに女子が集まるように仕掛けるのであるが、N君の条件が良すぎるのも考えものである。オトリは、もう少し身近な存在の方が有効なのかもしれない。

 N君は、息子と同級生であるが、T大経済卒の独身弁護士で、背も高くスタイルもいいし、勘九郎似のイケメンで、家人が大フアンでもあるのだが、エリートぶらず誰とでも話を合わせることが出来る、類稀な優良な性格の持ち主である。おまけに資産家の子弟である。

 話していて、ふと思ったのは、僕の知り合いのT大法卒の賢女が、彼と同じ雰囲気を持っていたなあと。それは、山ほどの案件をものすごいスピードでわけもなくこなしてしまう知能と、いわゆる高次脳機能がダントツに発達した人が醸し出す特有の匂い、雰囲気なのかもしれない。

アベスでの食事会

アベスでの食事会

 ま、そんなことは良いにして、アベスでは、この女子達は酒量はざる状態であることが判明したので、次回は、飲み放題かなあ、と思い、オッジダルマットを思い出したのである。

 そして一か月後、オッジダルマットに同じメンバー+1名で行った。4年ぶりの訪問であったが、場所も雰囲気も変わらず、相変わらず満席で繁盛していた。それでも、最近は当日前から予約が可能になっていた。という事は、昔ほど突っ張ってはおれないという事なんだろうね、今のご時世では。そうなると、そろそろOGGI(当日、突然、思い立って、という意味らしい)の名前も変えないとね。

 ダルマットでは、僕が剛力あやめフアンであることを前回に知ってか、ゴウリキさんのそっくりさん女子が1名追加された。(このようにして僕の喜び組も陣容が整っていくのである。)
 料理は名物のフルーツのパスタ(今回は桃)も健在で、最後にパスタ食べ放題というシステムも残っていたし、味も進歩が無いと言えばそれまでだが、まあ、レベルを下げずに頑張っているという印象であった。

ダルマットの前菜①

ダルマットの前菜①

前菜②

前菜②

肉料理

肉料理

 ワインは一人1500円で白、赤飲み放題であるが、シャンパンは別である。当然白から始めたのだが、以前は店の人に、まずシャンパンはどうかと勧められ、その策にはまったものであったが、今回はそれは無かった。店も多少は進歩しているのである。白のキャラフを何度もお代りして、そして赤のキャラフを何度かお代りしていたら、キャラフに半分しか入れて来なくなったので、これ以上の飲み過ぎは体に良くないというサインかと,好意的には思ったが、「約束だからもっと豪快に入れて来てよ」と、契約遵守を盾に飲み続けた。(なんせ法律家が一緒である。)
 

店は、進歩ではなく学習しては狡猾になる性質を持つものである。
 

さすがにワインは、とても美味しいとは言えないものではあったが、量的には満足し過ぎるほどまで飲んだ。

 三度目は、ビアガーデンに行く約束だったのが、当日嵐になって急遽、小生の地元の豪徳寺の蕎麦屋Amecoyaに変更して開催となったものである。ここでは、さすがに、数十メートル先でクリニックを開いている家人を無視する訳にもいかず、家人も参加しての食事会となった。その分N君は参加しなかった。家人がタカラズカフアンであることがわかると、近くの上原に住むタカラズカ命の同級生を呼んでくれ、5人での食事会になった。二人はタカラズカで意気投合したのは言うまでもないことである。

 アメコヤは以前にここに登場しているので、店の情報は書かないが、丁寧な仕事には定評がある。今回、いつもと違ったのはお酒の量である。最後は獺祭まで行って、ようやく満足して頂いた。

アメコヤでポーズ

アメコヤでポーズ

 次回は、学生時代に食べに行ったポルチーニピザが忘れられないと言うので、代々木のイル・ペンティートで、ということになった。

 ま、それもN君次第だろうけど、、、。

 このように、月に一回程度の若い女性たちとの食事会は、高齢者の心身の健康維持には必要不可欠であると、私は精神医学的に思うのですが、皆さまのご意見はいかがなものでしょうか。

 幸い家人は、いつも気持ちよく送り出してくれ、その上小遣いの心配までしてくれるという度量の大きさです。

 ま、当方も、何事も限度というものを心得ていなければならないのは当然のことと了解しているし、またそれは紳士の嗜みでもあると、心得ているのであります。

 ま、大人の男というものは仏の手のひらで遊ぶものですよ。

 

 

 

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